「おっす！」
	「お、おっす」
	「あらすじを見やがってくれたよい子のもとい大きいお友達のみんなはとっくのとうに  承知だと思うけど、美奈達ことモアレンジャーの一行はこの北海道へと旅するわけで  あります！センチメンタルジャーニーであります！」
	「……モアレンジャー？」
	「んなわけでまあ、この広大な北海道の地、いったいどこになにがでナニがナニやら地元  の人間でもさっぱりなわけらしいです！さっき電話で聞きました！」
	「誰によぉ……ま、まあそういうわけで、  なんとなく私たちが巡るところを何となく解説してみちゃおうっかなー、と」
	「思い立ったわけです。わけわけです。  だけどさぁ、あたしたち行ったことないのに解説も説明もできるわけないじゃんねぇ」
	「それはそれ！　これはこれ！　予習と思えばいいのよー！」
	「予習復習は日々の糧！　なるほど！  よーし快活に溌剌によい子のみんなもとい大きなお友達のみんなに  モアレンジャーが巡る秘湯の旅の概略を話しちゃうゾ☆」
	「秘湯？」