フォルティナ「あ。まーすたぁぁ。リーザさぁん、こっちですぅ〜〜♪」
ラスティ「―――へっ?」
はて? 聞き覚えのある間抜けな声が店の中から聞こえてくるような?
ていうかよぉ、ランプの精のヤツの姿が見えねぇんだが……
フォルティナ「早く来ないとなくなっちゃいますよぉ。あむあむっ♪ ん〜〜、おいちー」
ラスティ「……おい、リズよぉ。アイツに先に店に入っていいとか言ったのか?」
リーザ「ううん。あたしもてっきりここにいるもんだと思ってた」
ラスティ「そっか。妙に静かだと思ったら、どうりで………」
店主「それで、その……店の食材がそろそろ尽きてしまいそうで、お会計を先によろしいでしょうか?」
ラスティ「うん? って、ぶほっ!! な、なんじゃこりゃああああああ!!!!!」
身なりのいい初老の店主がにこやかに出してきた一枚の紙切れ。
ひい、ふう、みい………そこに並べられた、数え切れないぐらいのゼロの羅列。
やべぇ、なんか見てるだけで冷や汗が出てきた。