未優「うん…いいよぉ……お兄ちゃんにして欲しいのぉ……未優のいろんな所、触ってぇ。いっぱいいっぱい触ってよぉ…んはぁぁぁ……」
クラクラするような吐息と未優の声。吐息の1回1回が青白くて薄暗い部屋の中に霧のように広がって、まるで夢の中のように思える。
だけど目の前に横たわる未優は本物で、声も匂いも全部安心できる物で、そしてそれをこれから俺が全部汚してしまうと言うのは何とも魅力的で、そしてどこまでも堕ちてしまいそうだった。
優一「ゴク…いくよ?」
俺は渇いた喉を鳴らしながらゆっくり手を伸ばすと、未優のパジャマの大きなボタンに手を掛ける。
今まで、未優本人以外は手を掛けたことの無いプラスチックの円盤を小さな布の裂け目にくぐらせると、両側に抵抗無く広がって行ってしまう。
滑らかな高原の、谷とはいえない窪地が中心に現れると、両側になだらかな丘が顔を覗かせていた。パジャマの薄い幕がジリジリ上がる様子が、俺と未優との関係の始まりを告げる。

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